melodicrock review
melodic な rock, heavy metal, punk etc. 気に入ったcd のレビューを日々綴っていこうと思ってます!
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dreamevil - in the night
2002年の"dragonslayer"でのデビュー以来、順調にキャリアを積み重ねてきた dreamevil も、初代人気ギタリスト gus g とドラマーの snowy shaw が相次いで脱退するという試練を迎える時期もあったが、後任のドラマーに pat power、3代目となるニュー・ギタリストに dannee demon を迎え、2006年の united 以来となる約3年3ヶ月振りとなる5枚目のオリジナル・アルバム in the night をリリースした。この新作を機にメンバー全員が改名(芸名に変更)し、niklas isfeldt(vo) は nick night、fredrik nordstrom(G)はritchie rainbow、peter stalfors(B)は pete pain という表記になっている。久しぶりに聴く dreamevil だが、ブランクも何も感じさせない immortal からアルバムはスタート、パワフルなドラム、iron maiden 風のメタリックなギター・リフ、流麗なツイン・リード・ギター、コーラスでの合唱などなど最初から dreamevil節が全開という感じだ。2曲目はアルバム・タイトル曲、とてもヘヴィで judas priest へのリスペクトが感じられる曲。3曲目はスラッシュ・メタル風のリフを主体としたグイグイと押す曲。続く see the light はメロディアスな楽曲、初期 dreamevil の雰囲気を感じる。次の electric もメロディ重視な楽曲で dokken タイプ。6曲目のfrostbite はヴァンパイア・ソング。on the wind は iron maiden 風のオーソドックスな曲。8曲目の the ballad は曲名通りのバラード、歌詞の ...that fucking snowy shaw... という部分はsnowy shaw 本人が(わざわざ)ゲスト参加して歌っている。曲そのものはメタラーの悲哀を歌ってる。in the fires of the sun はアップ・テンポな曲、 judas priest~iron maiden へという流れの曲だ。10曲目のmean machine はザクザクと刻まれるギターリフを聴いているうちに体内のアドレナリンが分泌しそうな曲。kill, burn,be evil は男の勇敢さが滲み出るパワフルな楽曲。本編ラストの the unchosen one は80年代メタルへのオマージュっぽい曲、ストリングスが劇的に楽曲を盛り上げている。日本盤のボーナス・トラックは4曲。good nightmare と the return の2曲はヨーロッパ盤の限定盤にも収録されているが、save yourself と black hole は日本盤だけのボーナス・トラックだ。 good nightmare は megadeth 的なリフが印象的。the return は猪突猛進的なストレートなナンバー。save yourself は可でも不可でもないという感じのまさしくボーナストラックという感じ。black hole も同じく。。。ボーナス・トラックが多いのは嬉しいが、最後はダレる感じ、9曲目、10曲目、11曲目という後半部分の楽曲の出来が素晴らしかったので、ちょっと残念。全体的には judas priest と iron maiden からインスパイアされた部分が多く感じられる。作り手のヘヴィ・メタルへの愛情が充分に感じられる作品だ。

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serpentine - a touch of heaven
英国出身のa.o.r.バンド serpentine のデビュー作。結成は2007年でchristopher gould(g)、gareth david noon(key)、gareth vanstone(b)の3名が結成当初のメンバーでデモを作成していたという。若いバンドに次に加入したのが、元shy~tnt のヴォーカリスト tony mills でバックを務めるメンバーとフロントに立つ彼の間に年齢差はあれど、音楽的なフィット感は最適だ。tony mills のヴォーカルは現在の tnt でのハード・ロックに捻りの効いたマジカルなポップセンスをふりかけたようなグリッターな感じではなく、長年在籍した shy での歌い方に戻っている。アルバムは哀愁感が漂うキーボードとコーラスのイントロ~もの悲しいメロディが素晴らしい a touch of heaven で始まる。shy が得意としていた泣きのメロディが早くも満開だ。2曲目はピアノ・ロック的で爽やかな whatever heartache、ギターの音色、キーボードの音使いがとても shy に似ていて面白い。続く lonely nights は shy が得意としていたもう1つのパターン「泣きのバラード」、tony mills のクリアなハイトーン・ヴォイスが冴える。次の for the love of it all は80年代のアメリカン・ロック風の壮大な感じのハード・ロック、バックの演奏にもっと豪快さが欲しいところだ。let the rain down は shy のポップな魅力を凝縮したようなキャッチーなメロディが良い。「水を得た魚」とは、こういう曲での tony mills のことを言う。6曲目の in my blood はパワーバラード風から序々に盛り上がるドラマチックな曲。次の fasion はスルーしがちな曲だが、ギターソロ前の tony mills のウルトラ・ハイトーンのポイントは高い。we belong は bon jovi 的な(というか wild in the streets 風の)ポップな楽曲。9曲目の love suicide もまずまずな感じだが、強力なフックが欲しいところ。unbreak my heart はピアノによるもの悲しいメロディが印象に残る toni braxton の曲のカヴァーで作曲は diane warren 、見事なユーロポップに変身している。eric martin もこの曲をカヴァーしていた。 ラスト bridge to my heart はボーナス・トラック、快適な moderato なナンバー。彼ら自身の個性は?と訊かれると一瞬言葉に詰まるが、楽曲の完成度はとても高く tony mills 以外のメンバーは若いにも関わらず、rca 時代の shy のサウンドを今に継承したスタイルを貫くという徹底振りだ。

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cain's offering - gather the faithful
sonata arctica を脱退したギタリスト jani liimatainen がメロディック・パワー・メタルの世界に戻ってきた。jani liimatainen が自身の楽曲をレコーディングするにあたり、フィンランドを代表する歌い手として右に出る者はいない stratovarius の timo kotipelto が参加、また sonata arctica 時代の盟友 mikko harkin が鍵盤を操るという、夢のようなバンド cain's offering がここに誕生した。ベーシストの jukka koskinen は norther のメンバー、ドラマーの jani "hurtsi" hurula は jani の古くからの友人で、フィンランドでの paul di'anno のライヴ・メンバーとして同じステージに立っていた旧知のミュージシャンだ。cain's offering のデビュー作品にしてメロディック・パワー・メタルの金字塔とも言うべきこの素晴らしいアルバムは、一言で表現すると sonata various、言い方を変えれば strato arctica だ。初期の sonata arctica のサウンドに stratovarious の timo kotipelto がありのままの個性で歌っているという感じの仕上がりで、双方のファンなら必ず満足する内容だと断言できる。アルバム gather the faithful は疾走曲 my queen of water で軽快に始まる。sonata 節全開の楽曲に timo の平坦なヴォーカルが覆い被さっている。mikko の氷点下5℃のような冷え切ったキーボード・サウンドも良い。続く more than friends も sonata arctica タイプのクールなミディアム・ナンバーでゴシック的なプリコーラスから sonata 的なコーラス部分への突入が最高。3曲目 ocean s of regret は拡がりのあるキーボードのイントロからエクストリームっぽくリズム隊が突き進むという変化球的な楽曲、ここでの timo の歌唱も相変わらず「朴訥」な感じで stratovarious らしさを1人で醸しだしている。4曲目はインスト・ナンバー。続く into the blue は timo のボーイ・ソプラノ的な歌唱が冴えるバラード曲。6曲目は後半戦突入の狼煙をあげるかのようなファスト・チューン dawn of solace、ひたすら突っ走る超メロディックな曲でアルバム中のベスト・チューンだ。thorn in my side はゴシック・メタルへのアプローチが伺えるメロディ重視な楽曲、ヨーロッパ方面ならこの曲がシングル候補だろう。morpheus in a masquarade はゆったりとした民族音楽的フレイバーを感じさせつつ気が付くとアップ・テンポな楽曲に変化するという佳曲。stolen waters は gary moore の out in the fields のようなスリリングな曲。続く tale untold は日本盤のボーナス・トラック、これまた疾走タイプのイイ曲。elegantly broken はピアノの音色が疲労を癒してくれそうなゆったりとしたバラード、アルバムはゆっくりと幕を閉じる。。。という訳で特に長尺な曲もなく、一気に聴ける作品で、このメンツだからこそ出来るハイ・クオリティな作品だ。バンドのボトムを支えるリズム隊の力強さも、もう1つの聴き所だ。

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w.e.t. - w.e.t.
work of art の w、eclipse の e、talisman の t を取って w.e.t. と名乗るメロディック・ロック界のスーパー・プロジェクトのデビュー作。sunstorm や place vendome を初めて聴いた時と同じく「このままバンドとして活動して欲しい!」と願いたくなるグループだ。eclipse の 2008年の名盤 are you ready to rock を聴き込んだ人なら理解できると思うが、本作でメイン・ソングライターを務める erik martensson の作曲能力はホントに素晴らしい。彼の作り出す楽曲の良さと jeff scott soto のヴォーカリストとしての器用さが上手く噛みあった「大傑作」と断言できるのがこの w.e.t. アルバムだ。jeff scott soto は楽曲のタイプに応じて steve perry にも joe lynn turner にもなれる人で、jeff scott soto 本人としての魅力もあるが、この曲はこんな感じで歌って欲しいなぁ。。。という聴き手の勝手なリクエストに見事に応えてくれているような見事な歌いっぷりだ。1曲目の invincible は後期rainbowを彷彿させる曲で、ギターソロはyngwie malmsteen へのオマージュと言うべきネオクラシカルなスタイルで決めている。アウトロ~イントロへと連なる one love も joe lynn turner が歌えば良いのにと思わせる rainbow ライクな楽曲。3曲目の brothers in arms はeclipse そのものという感じの正統派ハード・ロック・スタイル、jeff scott soto の貫禄十分の歌いっぷりが素晴らしい。続く come down like rain はクールダウンした楽曲、押しの強い曲が続くなかでのこの曲はアルバム中での良いアクセントを与えていると思う。5曲目の runnning from the heartache はミディアム調のアメリカン・ハード色の濃い楽曲。続く i'll be there は mr.big に通じるキャッチーな楽曲、シングル・カットするならば先ずこの曲だろう。次の damege is done は talisman っぽいグルーヴィーな曲。次の put your money where your mouth is は talisman~soul sirkus の流れに沿うグルーヴ感満載の曲。one day at a time は whitesnake が甦ったかのような佳曲。次の just go は whitesnake/thin lizzy 風なドラマチックな展開が素晴らしい。my everything は mr.big、firehouse、damn yankees が得意としそうなライトタッチのアメリカン・ハード・ポップ曲。if i fall は誰が何と言おうと journey でしょう。 jeff scott soto の steve perry になりきった歌唱が素晴らしすぎます。という感じで、完成度の高さ=器用さのように写りがちな作品だが、アルバム全体の出来栄えは超ハイ・レヴェル。古きよき時代の aor を追い続けるよりもw.e.t. のような現役の素晴らしいメロディック・ロック作品に触れる方が良いでしょう。

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astral doors - requiem of time
常に ronnie james dio タイプと呼ばれ、暑苦しいヴォーカル・スタイルもお馴染みになって久しいヴォーカリスト patrik johanson をフィーチャーした astral doors の通算5作目のオリジナル・アルバム。バックの演奏も相変わらずで、オルガンが薄く広くという感じで響き、豪快&荒々しく刻まれるギター・リフはアルバム全編で存在感を放っている。astral doors の魅力は、何と言っても様式美メタルを今の時代に「現役バンド」として聴かせてくれる貴重な存在であるということ。アルバムの大半の曲が(名曲の域には達しないまでも)高水準な楽曲であり、毎回大きく期待を裏切ることの無い「安全」なバンドだと言える。アルバムはギターのアルペジオから始まり patrik johanson のしっとりとしたヴォーカルが乗っかり、テンポアップと共に各々の楽器が出揃うという劇的な曲からスタート。2曲目の power and the glory はミッド・テンポで重厚なタイプで whitesnake を連想させる。続く rainbow warriour は疾走感のある曲で、サクサク刻まれるギター・リフが印象的。4曲目はシャッフル、これも whitesnake 風か。 続く5曲目は「聖ペテロの十字架」を歌ったミッド・テンポなモロ dio 風。6曲目 so many days, so many nights でそろそろ中だるみか。。。whitesnake or dio どっちなの?という曲。続く blood river は black sabbath っぽいスローテンポだけどもグイグイと引っ張っていく曲。ライヴでの合唱向きか。続く anthem of the dark はノリの良い曲だが歌メロにもう一捻り欲しいところ。次の metal dj では sabbath bloody sabbath, black night, whole lotta love などの曲名が歌詞に出てきて面白い。fire and flame は rainbow っぽい中世を感じさせる曲。11曲目の greenfield of life は patrik johanson の熱唱が光り輝く曲でアルバム後半を引き締める楽曲。the healer はイントロのキーボードが印象に残る疾走曲、i got the power to heal と畳み掛けるコーラス部分が印象的だ。evil spirits fly はアルバムの終盤にもってこいのドラマチックな曲。ラストの when darkness comes は泣きのバラッドだけれども彼らの場合、どこまでも豪快に仕上がってしまう。劇的でパワフルな様式美メタルが信条の astral doors は今作 requiem of time でも彼らのスタイルにブレは無い。ファンの期待に応えた良質のハード・ロック・アルバムだ。
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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

rhett miller - the believer
オルタナ・カントリー・バンド the old 97's のフロントマンであり、2002年にセカンド・ソロ the instigator で日本でも注目を集めた rhett miller のソロ3作目。本作を機に electra から verve forecast (elvis costello, jamie cullum, teddy thompson も所属) へ移籍、プロデューサーは maria mckee, tom petty and the heartbreakers などを手掛ける george drakoulias が担当。バックの演奏を一流のセッション・ミュージシャン達で固め、rhett はギターを弾いていない。前作 the instigator では、パワー・ポップ的アプローチも含むアメリカン・ロックだったが、今回はヴォーカリストに専念し、バックのミュージシャン達と共に、より深みのあるアメリカン・ロックを聴かせている。私は10曲目の delicate のような軽快で勢いのある曲をもっと多く聴きたかったが...レーベル的には、rachael yamagata とデュエットさせたり...で大人っぽく仕上げ、アダルト・コンテンポラリー好きな人たちにも聴かせようという戦略なのかな...と(勝手に)思った。でもそんな変化にも十分に応えれる rhett のミュージシャンとしての懐の深さが感じられるいい作品だ!

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cash cash - take it to the floor
new jersey は roseland 出身のパンク・ポップ・バンド cash cash の universal republic からのデビュー作。2002年の結成当時は consequence と名乗っていたそうだ。友人同士の jean paul makhlouf(vo. g) と samuel frisch(vo. b)、がバンドの創始メンバーで、後に jean paul の兄弟の alex makhlouf(key) と anthony villacari(dr) が加入し現在の4人のメンバーが揃った。2008年にバンド名を cash cash に改名し 2009年1月に本作 take it to the floor をリリースした。彼らのサウンドは'00年代のパンク・ポップと、new order、pet shop boys などの80年代のニュー・ウェーブ・バンドが持っていたエレポップとを掛け合わせたようなものだ。彼らを聴いた第1印象は south carolina の eleventyseven との共通項が多いということ、8ビットに徹するという所までは行き着いていないが、スペイシーなピコピコ・サウンドを効果的に使い、トーキング・モジュレイターによる歌声も登場する。全12曲収録で40分にも満たないというコンパクトな楽曲が並ぶ take it to the floor の基本はパンク・ポップだ、エレクトリックな要素を取り除いて楽曲のみに集中し聴くと、彼ら cash cash の楽曲は mcfly が歌いそうな超キャッチーなパンク・ポップだということに気付くだろう。そんな中でも'70年代ファンク・サウンドへのオマージュともいうべき party in your bedroom はダンスフロアで映えそうな曲でヒット・ポテンシャルもとても高そう。eleventyseven、cobra starship、mcfly が同時に好きな人ならマストな作品だ。間違っても「男版 perfume」みたいなバカなキャッチ・コピーは付けないでね☆ cd shop や日本のレコード会社の皆々様!

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vision divine - 9 Degrees West of the Moon
イタリアのメロディック・メタル・バンドとしては rhapsody of fire, labyrinth に次ぐ第3のバンドとして知られる vision divine の通算6作目。バンドにとっての痛手は素晴らしいハイ・トーン・ヴォイスで聴く者たちを圧倒し続けた michele luppi の脱退だろう。後任として迎えられたのは結成時のヴォーカリストで、rhapsody of fire のフロントマンを長年務める fabio lione だ。プロデューサーに4作目 perfect machine 以降3作連続で手掛ける timo tolkki(stratvarius) を迎えた 9 Degrees West of the Moon は一聴すると stratvarius の雰囲気が漂うメロディック・パワー・メタルだが、ファスト・チューンはあまり無く、ミッド・テンポな楽曲が大半を占めている。オープニングを飾る9分弱の letter to my child never born はドラマチックな展開が素晴らしい。ゴシック・メタル調の2曲目 violet loneliness はコーラス部分での盛り上がりが弱いかも。2曲目にしては随分とまったりとした感じだ。ミステリアスな展開の fading shadow もコーラス部分は練り不足か。4曲目 angels in disguise もまったりと&ゆったりとした感じで緊張感に欠くヤバイ展開に。5曲目は気分を変えてファストな展開、デス・ヴォイス気味のスクリーミング唱法か聴ける、曲の序盤の速い展開のままグイグイと押し通して欲しかったが。。。 アップ・テンポでポップなストレイト・メタル曲に仕上がった6曲目 the streets of laudomia は歌メロの良さと fabio lione のスタイルが合致した感じでなかなか良い。こんな感じの曲がもっと多ければ良かったのに。判りやすさで言うと次の7曲目 fly もイイ雰囲気だが、fabio lione の歌はあっさり歌いすぎていていま一つかな。8曲目 out in open space は dokken 的なギター・リフが印象的。9という数字を意識してか9曲目はタイトル曲の 9 degrees west of the moon で、angra のような雰囲気で終盤に盛り上がりえを持ってきている。10曲目の a touch of evil は judas priest のカヴァー、ほぉ rob halford に似てますねぇ。ボーナス・トラックは fly のデモ・ヴァージョン、生々しい感じです。fabio lione のマイルドな歌声は、バンドの雰囲気にも合っていて上手いんだけれど、遠慮がちに無難な歌唱でまとめました的な所が目立った。またスピード感の無さや、ギター・サウンドにガッツが感じられないなど、いまひとつな部分もあるのだが、彼らの根底で流れるメロディアスな要素はやはり超一流のものだ。

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dgm - frame
イタリアン・プログレッシヴ・メタラー dgm の7作目。記号のようなバンド名や、バンド創設時の中心メンバー diego reali(g),gianfranco tassella(dr),maurizio pariotti(key) の3人の頭文字を取って dgm としたにもかかわらず、3人とも既にバンドを脱退しているなど、頻繁に発生するメンバー・チェンジのせいか、バンドの実体がイマイチ掴みにくいという印象の彼らだが、1994年の結成以来プログレッシヴ・メタルをベースに、メロディック・メタル、ネオクラシカル・メタルの要素を加えた良質な作品を生み続ける「安心して聴けるバンド」としてのステイタスは既に築かれていると思う。前作 different shapes では創設時からの主要メンバー diego reali(g) と2003年から加入していた fabio sanges(key) がバンドを去り、イタリアのスラッシュ/パワー・メタル・バンド empyrios から simone mularoni(g) と emanuele casali(key) の2人が加入、そして本作でヴォーカリストが'00年代の dgm を支えた titta tani から mark basile にチェンジするという不安定なバンドの状況にありながらも本作 frame は凄い完成度のプログレッシヴ・メタル・アルバムだ。バンド参加歴の浅い simone mularoni(g) と mark basile(vo) の2人が作曲を担当しているが彼ら2人が編み出す楽曲は、ハイパーキャッチーでエモーショナル。1曲目の hereafter から4曲目の no lokking back までの4回連続でノック・アウトされそうな超強力楽曲による畳掛けは近年で味わったことの無い充実感だ。新加入の mark basile の歌唱は、過剰なまでに情熱的で、キメの部分でのハイ・トーン・ヴォイスも見事だ。メンバー・チェンジとともに進化を続ける彼らは間違いなく、イタリアン・プログレッシヴ・メタル・バンドのトップ・クラスに君臨し続けるだろう。

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xystus - equilibrio
ヘヴイ・メタルとクラシック音楽との融合と良く言われるが、xystus がアルバムで表現している音楽は、オーケストラをバックにメロディック・パワー・メタル・バンドが演奏を加える超本格的な「ロック・オペラ」だ。聴いていて心配になるのは、アルバム制作の費用で、個々の演奏家へのギャラ、レコーディングに掛かる費用などなど、ハイ・バジェットな作品だが、それに見合うハイ・リターンが見込めるのだろうか......とても不安だ。xystus はオランダはセルトーヘンボスで生まれたメロディック・パワー・メタル・バンド、結成は1997年だそうで現在はキーボード奏者を含めた5人組。2003年の progpower europe への出演、2004年のデビュー・アルバム receiving tomorrow を経て 2007年にはセカンド・アルバム surreal をリリースするなど、ややスロー・ペースながらもコンスタントに活動を続けていたが、彼らの大きな転機となったのは2008年7月のユトレヒト市でのアメリカ建国記念コンサートへの出演だった。彼らは此処でのオーケストラとの共演が決まった事をキッカケに、サード・アルバムを「ロック・オペラ」作品にすることを決意した。equilibrio と名づけられたこの作品には、orphanage の george oosthoek、epica の simone simons、オランダのミュージカル俳優 michelle splietelhof、john vooijs といった豪華スター達がキャスティングされ全2幕のストーリーが展開されていく。しかしこの作品、メタルの演奏にちょっとオーケストラの演奏を被せましたよ...という安直なものではなく、80人の編成によるオーケストラが音圧のあるバック・グラウンドを形成、そしてロック・オペラならではという感じで、スピードに乗せたストリングスによるフィル・インなどのアレンジングで緊張感のあるサウンドを聴かせている。kamelot や epica の音世界に似ていなくもないが、本当にクラシックの要素が(強すぎるぐらいに)強い作品だ。惜しいことに「コレ」といったファスト・チューン&キメの楽曲が見当たらないのが残念だが、ストーリーを追いつつ聴く限りではなかなか楽しめる作品。2曲目 my song of creation での simone simons の綺麗な歌声、7曲目 destiny unveiled での bas dolmans(xystus のヴォーカリスト)と simone simons との壮大な感じのデュエットが特に良かった!

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