melodicrock review
melodic な rock, heavy metal, punk etc. 気に入ったcd のレビューを日々綴っていこうと思ってます!
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xystus - equilibrio
ヘヴイ・メタルとクラシック音楽との融合と良く言われるが、xystus がアルバムで表現している音楽は、オーケストラをバックにメロディック・パワー・メタル・バンドが演奏を加える超本格的な「ロック・オペラ」だ。聴いていて心配になるのは、アルバム制作の費用で、個々の演奏家へのギャラ、レコーディングに掛かる費用などなど、ハイ・バジェットな作品だが、それに見合うハイ・リターンが見込めるのだろうか......とても不安だ。xystus はオランダはセルトーヘンボスで生まれたメロディック・パワー・メタル・バンド、結成は1997年だそうで現在はキーボード奏者を含めた5人組。2003年の progpower europe への出演、2004年のデビュー・アルバム receiving tomorrow を経て 2007年にはセカンド・アルバム surreal をリリースするなど、ややスロー・ペースながらもコンスタントに活動を続けていたが、彼らの大きな転機となったのは2008年7月のユトレヒト市でのアメリカ建国記念コンサートへの出演だった。彼らは此処でのオーケストラとの共演が決まった事をキッカケに、サード・アルバムを「ロック・オペラ」作品にすることを決意した。equilibrio と名づけられたこの作品には、orphanage の george oosthoek、epica の simone simons、オランダのミュージカル俳優 michelle splietelhof、john vooijs といった豪華スター達がキャスティングされ全2幕のストーリーが展開されていく。しかしこの作品、メタルの演奏にちょっとオーケストラの演奏を被せましたよ...という安直なものではなく、80人の編成によるオーケストラが音圧のあるバック・グラウンドを形成、そしてロック・オペラならではという感じで、スピードに乗せたストリングスによるフィル・インなどのアレンジングで緊張感のあるサウンドを聴かせている。kamelot や epica の音世界に似ていなくもないが、本当にクラシックの要素が(強すぎるぐらいに)強い作品だ。惜しいことに「コレ」といったファスト・チューン&キメの楽曲が見当たらないのが残念だが、ストーリーを追いつつ聴く限りではなかなか楽しめる作品。2曲目 my song of creation での simone simons の綺麗な歌声、7曲目 destiny unveiled での bas dolmans(xystus のヴォーカリスト)と simone simons との壮大な感じのデュエットが特に良かった!

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

the all-american rejects - when the world comes down
2003年のスマッシュ・ヒット swing swing で鮮烈なデビューを飾った the all-american rejects も早くも3作目のアルバムをリリース。彼らは the get up kids を擁していた doghouse records からデビューしたこともあってか emo で括られることが多いが、根底にあるのは pop なメロディ。emo と呼ばれるよりも、power pop band と呼ばれたいバンドだ。超キャッチーな ♪swing swing swing ~ というコーラスとともにデビューした頃は weezer などのパワー・ポップ・ファンのハートをガッチリと掴んだと思うが、彼らも徐々に大人になったというか、前作 move along そして本作 when the world comes down とアルバム・リリースを重ねるごとに「アメリカン・ロック色」を強めていると思う。when the world comes down というタイトルの本作、プロデュース、エンジニア&ミックスを手掛けたのは third eye blind、smash mouth、good charlotte、the lostprophets などを手掛けた eric valentine で、レコーディングは eric 所有のロスアンゼルスにある barefoot recording で行われた。(因みに此処のスタジオで good charlotte の the young and hopeless、や the lostprophets の start something という名盤が生まれている。) オープニングの i wanna はコーラス部分の ♪i wanna i wanna i wanna touch you~ の切なさがグッとくるアップ・テンポでキャッチーな楽曲。続く fallin' apart は come on eileen が元ネタかと思わせる、イントロでのストリングス使いが効果的なポップ・ソング、80年代風で上品な感じを出しつつもコーラス部分でのパワフルなリズムが心地良い。3曲目の damn girl は軽めのギター・リフが印象に残る軽めの曲、tyson ritter の上ずり気味の声が good!! 先行シングルになった4曲目の gives you hell はローファイ・アンセムようなシンガロングな曲、p.v.も面白い。5曲目 mona lisa はアコースティック・ギターでの弾き語りの曲、ちょっとスロウ・ダウン。6曲目の breakin' は goo goo dolls 風のドラマチックな曲、アメリカン・ロックっぽさ全開の曲だ。続く another heart calls には女性オルタナ・フォーク・デュオ catherine と allison 姉妹の the pierces が参加、コケティッシュな魅力を発している。ヘヴィな8曲目の real world は tyson ritter の切羽詰った感の出た歌声がイイ。次の back to me はパワー・バラード。10曲目の believe は切れ味爽快なパワー・ポップ・ナンバー、ちょっとcheap trick 風味だ。締め括りの the wind blows は名残惜しそうな感じのミッド・テンポな曲。そして全11曲が終わって30秒後にジャスト3分の「隠しトラック」でもってアルバムの幕は閉じる。emo と呼ばれる power pop バンドだが、彼らの目指す所はもっと上にありそうな......これから先、アルバムを出すにつれ成長し、ビッグなアメリカン・ロック・バンドとしてシーンに君臨しそうな、そんな予感がする。

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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

edguy - tinnitus sanctus
メロディック・メタル界のニュー・リーダーと呼ばれて久しい tobias sammet 率いる edguy の通算8作目のアルバム。2008年の tobias sammet は自身のロック・プロジェクト avantasia のリリース&それに伴う日本を含むツアーもあり、とても忙しい日々を過ごしていたと思うのだが、11月に edguy としての新作をリリースした...凄い男だ。アルバム・タイトルが tinnitus sanctus ・・・「聖なる耳鳴り」? アルバムのアートワークも耳から流血している... cool なアートワークに聴く前から期待は高まる。edguy と言えば helloween のフォロアー的な、メロスピ/メロパワの旗手として人気を集めていたが、前々作の hellfire club はヴォーカリスト tobias sammet の才能が開花したメタル・アルバム、前作 rocket ride はビッグなハード・ロックの領域へ踏み込んだ作風へと、バンドは成長から成熟へと変化を遂げていた。本作 tinnitus sanctus を一聴して感じたのは「楽曲が充実している」ということ、広い意味での「正統派ハード・ロック/ヘヴィ・メタル」というスタイルと真正面から向かい合った楽曲が聴ける優秀な作品だ。本当に収録曲はどれも佳曲揃い。オープニングの ministry of saints は p.v.も作ったリード曲、重いギターリフが印象的。2曲目 sex fire religion はミッド・テンポのラフな曲、コーラス部分の大合唱はライヴでのハイライトになりそう。続く the pride of creation はファスト・ナンバー、helloween 風ヴァースから meat loaf 的なコーラスへ突入するところが可笑しいポップな曲。4曲目 nine lives はロック・アンセム風なミッド・テンポ&ミステリアスな楽曲。wake up dreaming black はモダン・ロックで少しダークな雰囲気。dragonfly はミッド~スロウな楽曲、クワイアの大合唱がとてつもなく素晴らしい。7曲目 thorn without a rose は劇的で情熱的なバラード、tobias sammet のヴォーカリストとしての魅力が全開だ。終盤のハイライト、9-2-9 はポップな歌メロが印象的、多少の湿り気は残るが、アメリカン・ロック的な広がりを感じる曲。9曲目の speedhoven はアップテンポでハモンド・オルガンの音色が鳴り響く7分43秒の長尺曲。ラストの dead or rock はブギーなノリの"ハード・ロック"だ。ボーナス・トラック aren't you a little pervert too? は力を抜いたテンポの良いブルーグラス風の小曲、ボーナス・トラックになるが為の楽曲のようだ。若くしてメロディック・メタルの頂点を極めた edguy は、heavy metal & hard rock という広い領域へ飛び出し、そのフィールドおいても頂点に到達しそうな「貪欲な意気込み」をアルバム全体を聴いていると感じてしまう。彼らの目標はまだまだ先のところにあるのだろう、次作以降も更なる進化が期待できそうだ!

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

from the inside - visions
long hair がトレード・マークのヴォーカリスト danny vaughn をフィーチャーしたプロジェクト、from the inside の2004年の作品(same title)に次ぐセカンド・アルバム。前作ではカントリー・シンガー leanne rimes の "suddenly"、カナダの女性シンガー amanda marshall の "beatiful goodbye" のカヴァーを含むメロディアスな内容で tyketto や vaughn のファンをも唸らせたと思うが、本作はベースの他プロデュースなどの制作に大いに関わるイタリア人 fabrizio grossi(starbreaker、over the edge)、キーボードの eric ragno(china blue) & danny vaughn による楽曲と、イギリス人の双子のソングライター・チームの james martin と tom martin による楽曲が約半々という構成になっている。今作も「上手いヴォーカリストが質の高い楽曲を歌う」というコンセプトが踏襲されていると思うが、前作以上に「質の高い楽曲」が揃っている。grossi/ragno/vaughn チームの楽曲も良いのだが、james&tom のペンによる楽曲も素晴らしい。双方の作曲センスの良い部分を活かしつつ、ソリッドな演奏&良質なメロディを歌うのに適した表現力豊かな分厚いヴォーカルが加わるという展開に、このプロジェクトの非凡さを感じる。アルバムはアップ・テンポでポジティヴな grossi/ragno/vaughn の曲 light years で始まり、続く making waves は感傷的だけれどもあくまでもメロディックな曲、3曲目の if it's not love は james&tom martin の曲、典型的な aor バラードだ。4曲目の listen to your heart も james&tom による曲、pride of lions にも通じる情感が込められた曲だ。続く5曲目の love is no stranger だけが joey carbone の曲でパワー・バラードだ。続く 21st century は再び james&tom の曲で bon jovi タイプの曲だ。james&tom の曲は続き days of hunger は journey 風の爽やか系。8曲目のタイトル曲 vision は grossi/ragno/vaughn チームの楽曲......リラックスした雰囲気物の曲だが、ちょっと平凡な感じかな...... パワフル系の9曲目 moment to moment も grossi/ragno/vaughn の曲、1980年代のフレイバーを感じさせる。10曲目のone more night in heaven は james&tom の曲で再び pride of lions というかsurvivor タイプのメロウな曲だ。続く push me off は grossi/ragno/vaughn の曲、fergie frederiksen が歌っても良いかなと思う「爽快&健全な」曲。本編ラストの telemetry も grossi/ragno/vaughn の曲で、締めに相応しいアメリカン・ロックな明るい曲だ。(ボーナス・トラックは if it's not love のアコースティック・ヴァージョン)アルバムの主役は言うまでも無く danny vaughn の表現力豊かな歌声だが、良い曲をたくさん揃えた作品として評価は高いと思う、また質の高い楽曲群を最高のサウンドに仕上げたプレイヤー達もホントに良い仕事をしている、特別に目立つプレイはないが、journey、toto、survivor、などの名門バンドの演奏の如くメロディアスでアメリカン・ハードな音像を作り上げている。frontiers records 得意のヴォーカリスト主体の企画アルバムか......と侮って聴かないままだと勿体無いですよ!!

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

dignity - project destiny
オーストリアとスウェーデンの混成バンドとして2006年に結成、2008年に grave digger、korpiklaani などを擁する napalm records よりデビューを果たしたdignity はシンフォニック・メタル・バンドとして有名な元 edenbridge のドラマー roland navratil と、同じく edenbridge にキーボード奏者として参加した frank pitters の2人によって結成されたメロディック・メタル・バンドだ。創設者の2人のあとに合流したのは martin mayr(g) と john boy bastard(b) のアックス・メン、そして最後に加入したのがスウェーデンの dreamland のヴォーカリスト、jake e だ。edenbridge のキーボード奏者が結成したバンドということで想像していたのは、シンフォニックな音だが、基本的にはストレートなメロディック・メタルだなというのが第一印象。ヴォーカルの jake e は力めば力むほど、europe の joey tempest に似ているので、懐かしの北欧メタルという雰囲気も味わえる。サウンド的には、キーボード満載の tnt、あっさり風味の royal hunt という感じで、あくまでもヴォーカルのメロディを重視したヨーロピアン・メロディック・メタルというスタイルを貫いている。迫力のある大合唱で始まる1曲目のタイトル・トラック project destiny はドラマーが打つリズムとギター・リフとの絡みが面白い曲、2曲目の arrogance and rapture はハード・ロッキンなイントロから哀愁感が滲み出る歌メロへの流れが素晴らしい europe タイプの曲。続く cry in despair は tnt にも通じる北欧風、アイデア豊富なバンドと思わせる曲だ。4曲目の dreams never die は少しクール・ダウンしたメロディックな曲、そう言えば supreme majesty というバンドがいたよね......と思わせる曲。飛べ!高く!と歌う icarus はroyal hunt 風でd.c. cooper が歌いそうな感じ。6曲目のinner circles sympathy はマイナー調でドラマティカルな曲。次の the edge of blade はアップテンポでストレートなリフがカッコよいナンバー、アルバム中の良いアクセントになっている。8曲目のinner demons は自己の内面を歌ったファスト・チューン。ラストのdon't pay the ferryman は chris de burgh 1982年のスマッシュ・ヒット曲のカヴァー、ボーナス・トラックは2曲目のkaraoke version だ。全くの新人というわけではない彼らだが、デビュー作品でここまで出来上がっているのは大したもの、後は決め手となるキラー・チューン1曲が欲しかった......なので次作に大いに期待!!

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china blue - twilight of destiny
china blue はロスアンゼルスに住む、とても多忙なキーボード・プレイヤー eric ragno (takara、vox tempus david readman etc.)の長年の夢が実現した作品。eric ragno 自身の言葉を借りると"this album was a new start and a tribute to my roots"とある。1980年代の後半から、この china blue のバンド構想があったそうで、eric ragno が tom gasbarro というヴォーカリストと曲を作り始めたのが1988年~1989年頃で、その後もドイツのギタリスト michael riesenbeck(alibi, phil vincent) と制作を続けたそうだ。2008年の年末にリリースされた twilight of destiny は eric が語った通り、彼の歴史そのものを1枚の作品として表現したもので、その完成を実現&祝福すべく、多くの実力のあるミュージシャンがレコーディングに参加した。ヴォーカルは shy を辞めて tnt に加入した tony mills、2008年のtony のソロ・アルバム vital designs に eric ragno は参加している。ギタリストは josh ramos(the storm, hardline) で、2008年リリースの ramos/hugo にも eric ragno は参加していた。ドラマー zane peterson は malicious のメンバーで pamela moore、ralf scheepers をフィーチャーした solna にも(eric ragno と一緒に)参加している。ベースはプログレッシヴ・メタル・バンド ice age に参加していた doug odell だ。実力派ミュージシャン達が参加した twilight od destiny は tony mills のハイ・トーンを生かした叙情的なメロディック・ロック&メタルで、tony mills は現在の tnt ではなく shy 時代の tony mills に戻ったかのような素晴らしい歌声を響かせている。

1曲目の what do you need but love は shy そのもののような哀愁感に浸れる楽曲、ここでの eric の包み込むようなウェットなキーボードの音がとても良い。2曲目の i feel like dying はプログレッシヴ・ハードなムード満載のドラマチックな曲、josh ramos がギター・リフを刻み始めると journey を思い出してしまう。続く changing ways は shy が演ってもおかしくないような曲、キーボード・ソロ~ギター・ソロへの流れが素晴らしい。4曲目も shy、5曲目は journey という風に、聴き進むにつれて、journey と shy を上手くミックスしたような感じの曲が続くのに気付いた。6曲目 crimes は孤独感がありミステリアスな aor ソング。続く passions も悲しげでスロウな aor ソング、josh のメロウなギター・ソロが冴える。8曲目の moving on はミッド・テンポな曲。タイトル曲 twilight of destiny はピアノの響きとギターが心地よい1分半の短いインタールードで、ギター&キーボードにヴォーカルのみが加わり10曲目のlost に続く。11曲目はフックの効いたハードなナンバーで最後の盛り上がりを見せ、josh ramos をフィーチャーしたインスト a last goodbye でアルバムは静かに幕を閉じる。

キーボード奏者がメインのアルバムだが、tony mills の個性が出る所では shy、josh ramos が弾けば弾くほど journey のように聴こえてしまうのが面白い。これ程までに素晴らしいメロディック・ロック&メタル作品を構想以来20年という歳月の後に遂にリリースすることが出来た eric ragno 氏に"おめでとう!!"と祝福してあげたい気分だ。

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robert berry - the dividing line
サン・フランシスコのマルチ・インストゥルメンタリスト&ヴォーカリスト、robert berry の5作目となるソロ・アルバム。(2006年に prime cuts という magna carta レーベルからの編集盤のリリースがあったが...) 前回リリースの作品は1996年の takin' it back になるので約12年ぶりのソロ作品になる。robert berry の名前が世に知れたのは el&p の keith emerson と carl palmer と組んだ 3 のアルバム to the power of three だろう。その後の彼は max bacon 脱退後の gtr に加入したり、alan fitzgerald、david lauser、gary phil らのベイ・エリアのミュージシャンと組んだ alliance に加入したりと、常にメロディック・ロックのシーンの中で活躍し続けている印象がある。本作 the dividing line は全ての楽器を robert berry 自身が演奏(david lauser と gary phil は1曲のみのゲスト参加)している。アルバム収録曲は styx、kansas、boston などのアメリカン・ハード・ロック、プログレッシヴ・ハード・ロックの偉大なバンド達にも通じるポップなメロディを軸に、ダイナミック&テクニカルな演奏で聴く人達を古き良き時代の「メロディアス・ハード」の世界へと誘ってくれる。タイトル曲でオープニング・ナンバーの the dividing line は foreigner、2曲目の one good man は tommy shaw をフィーチャーした styx、5曲目の this life は journey というように「おぉ、コレはxxxxxxに似ている!」と発見するのも楽しい聴き方だ。2008年の新作にしては、テープに録音したようなレトロな音質で(コレはコレで趣きが有って良いと思うが...)、音量がマックスになる所で高音部分が歪んでしまうのがなんとも残念だが、楽曲のレヴェルが高すぎるので許せる。「人生を前向きに生きていこうよ」というポジティヴは彼のメッセージを感じつつ聴き込みたい......そんな作品だ。

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tesla - forever more
カリフォルニア州サクラメントで結成された tesla は1986年にデビュー、90年代後半に長期の活動休止時期はあったものの2000年以降に復活、2004年の再結成後のオリジナル・アルバム into the now に続くスタジオ作品が本作 forever more だ。オリジナル・メンバーで復活した前作のラインナップから、ギターの tommy skeoch が家庭の事情で脱退、tesla のファンという若手ギタリスト dave rude が tommy skeoch に替わってバンドに加入している。この最新作 forever more は、ハッキリ言って目新しい所は何も無い。でも延々と続くアメリカン・ハード・ロックは聴いていてとても気持ちが良い。kiss や aerosmith がそうであるように tesla というバンド独自のスタイルが各々の楽曲の中で貫かれているという...ただそれだけの事だ。tesla はそれで良いのだ。バンドの最たる特徴である jeff keith の倍音の混ざり具合が良いハスキーな歌声は本作でも絶好調! tommy skeoch が抜けたが、ギター2人のコンビネーションも上々、他のメンバーと比べて10歳以上も若い dave rude は渋いスライド・ギターも披露している。"若さ"の注入も彼の重要な役割か。本作のプロデューサーは1994年の作品 bust a nut 以来の登場となる terry thomas (bad campony、foreigner、giant) で曲作りとミキシングにも参加するというかなりの関わり具合だ。エンジニアは michael rosen が担当、testament、forbidden、sadus など多くのベイエリア・スラッシャー達の作品を手掛けただけあって、荒削りな迫力のある音に仕上げている。音の良いハード・ロック作品としてもオススメの1枚。前作に及ばなかったが、billboard の最高位が33位というのも嬉しい☆頑張れ tesla electric company recordings!!

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sinner - crash & burn
primal fear のベーシストであり、2008年の alex beyrodt's voodoo circle にも参加するなど多忙な matt sinner が自身のsinner のアルバムを完成させた。2007年1月リリースの前作 mask of sanity 以来、約2年ぶりの新作だが、基本路線は前作の延長線上にある終始一貫した thin lizzy tribute のような作風だ。1曲目のタイトル曲 crash & burn は blue murder の we all fall down にソックリなオープニングで面白い。ベースとともにヴォーカルも兼ねる matt sinner の歌声は声を潰した濁声気味の発声で野太さを強調したもので、thin lizzy の phil lynott とは違った魅力を醸しだしている。全体的な演奏も thin lizzy よりもハードな印象で大ヴェテラン・バンドながらパンキッシュな"若さ"も感じられる、ハードな7曲目 fist to face が顕著な例だ。4曲目のイントロのギターはモロに thin lizzy だし、シャッフルの10曲目は the boys are back in town ではないのか??? matt sinner の最近の嗜好が反映した foo fighters 風の until it hurts、butch walker 作で marvelous 3 の曲のカヴァー little head もアルバム全体の流れの中にピッタリとハマっていて良い。thin lizzy の影響を大きく受けたメロディー・ラインは多くのハード・ロック・ファンを魅了するだろう。今後の展開としては、my favorite albums 2008 として disturbed –indestructible、justin currie (del amitri) – what is love for、shinedown – the sound of madness、slipknot – all hope is gone、hinder – take it to the limit を挙げた matt sinner の個人的音楽的趣味を大きく反映させた ポップなパンク or モダン・ロック路線な作品を聴いてみたいと思う。とことんまで thin lizzy を追求したいのなら、john sykes、darren wharton をゲストで呼んで sinner としてのアルバムを作って欲しいと思う。

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paul gilbert & freddie nelson - united states
人気ギタリスト paul gilbert の新プロジェクト。強力なタッグを組むのは同郷(ペンシルヴァニ ア州ピッツバーグ)の知人 freddie nelson だ。freddie nelson と聞いても馴染みが無いのだが、2000年に bipolar という作品をリリースした too tall jones というバンドのギタリスト&ヴォーカリストだった人物だそうだ。こんなところに「逸材」がいたなんて...と思わせる freddie nelson の才能に先ず驚かされる。ヴォーカリストとしての表現力は並大抵ではない、同じ名の偉大なヴォーカリスト freddie mercury にも通じるパフォーマーとしてのセンスの良さを直感的に感じた。この united states というハード・ロック・アルバム、スタジオでのライヴ演奏をそのままCDにパッケージングしたような真空パック的な魅力溢れる内容だ。green-tinted sixties mind のようなノスタルジックな曲 paris hilton look-alike でアルバムは始まり、queen というよりも the darkness のような waste of time、猛進するようなギター・リフが爽快なロック・ナンバー the last rock and roll star で聴く人の体温を一気に上げる。4曲目はゴージャスな bad times good、中盤の5曲目は豪快&ミステリアスなハード・ロック hideaway、6曲目は van halen + queen のような the answer、続く i'm free もqueen風で歌い上げる感じのミッド・テンポ楽曲、pulsar は 体が自然に反応するファンキーなナンバー、9曲目の girl from omaha は the who の影響か... ラストの曲 i'm not addicted は the knack のようなハッピー・チューン。どの楽曲も完成度が高く、paul gilbert のギター・プレイは改めて書くまでもなく、難易度の超高いテクニックを簡単に弾きこなしている姿が目に浮かぶ。paul gilbert のテクニックを再認識できると同時に freddie nelson という未知の才能に出会える良いアルバムだ!

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starbreaker - love's dying wish
2005年の tnt のアルバム all the way to the sun の後、ライヴ作品をリリースし tnt を去った tony harnell が久しぶりにシーンに戻ってきた。2005年リリースの starbreaker に続く第2弾アルバムである約3年ぶりとなるセカンド・アルバム love's dying wish は、前作から引き続きlast tribe、allen/lande、などで多忙なスウェーデンのセッション・ギタリスト magnus karlsson とのコラボレーションが実現したメロディック・メタルの最高峰とも言うべき名盤。前作と比べるとかなり陰鬱に仕上がった感はあるが、magnus karlsson が作るドラマチックなメロディック・メタル・サウンドに乗せた tony harnell の色艶のあるハイ・トーン・ヴォーカルは文句無く素晴らしい。1曲目の end of alone は starbreaker のダーク・サイドな部分を強調した曲。続く evaporate も華やかさを押し殺した叙情的メタル楽曲。タイトル曲 love's dying wish も出口の見えないような暗~い曲。次の unknown superstar はテンションの高いアップ・テンポな曲...でも暗い... その後も starbreaker らしい harnell/karlsson のケミストリーが感じられる高級感の有るメロディック・メタルが続くが tony harnell の趣味なのかダークな曲調が「これでもか」とばかりに続いてゆく。ファースト・アルバムの時の「煌びやかさ」はかなり後退しているので、彼らの変化に驚くファンも多いと思うが、tnt を脱退した tony harnell の今後の活動の主戦場がこの starbreaker ならば、この「ダーク路線」も歓迎、とことんまで演って欲しいと思う。

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tnt - atlantis
英国人ヴォーカリスト、元 shy の tony mills が加入した2007年の the new territory に続く新生 tnt の第2弾。tony mills のヴォーカルは前任の tony harnell にとても良く似ているのだが、前作同様に the beatles、david bowie という彼らのルーツが垣間見られるメロディ・センスに優れた作品だ。オープニングを飾る hello hello は new england のファースト・アルバムに収録の hello, hello, hello に似た超ポップな楽曲。続く peter sellers blues は、それほどキーが高くなく、tony mills の中音域が楽しめるクールな曲、グルーヴィーなギター・リフも ronni le tekro ならではという感じだ。トイ・ピアノっぽいオルガンの音で始まる3曲目の baby's got rhythm もグルーヴ感が素晴らしい曲。ヘヴィなリフで始まる tango girl はタイトル通りのタンゴをモチーフにした曲。me and dad は「父親」を歌ったスローなバラード、続く6曲目はタイトル曲 atlantis、タイトル曲の割には強力なインパクトが無いような... 7曲目 the taste of honey は懐かしい感じのメロディが素晴らしい。bottle of wine はグラマラスなノリの酒飲みソング。missing kind はスロー・ダウンしたアダルト・ロック。10曲目の love of my life はポップな昔の tnt が全開、懐かしさが込み上げてくる。アルバム最後を締める had it, lost it, found it は現在の tnt サウンドを凝縮したようなヘヴィでグルーヴ感が有りながらも屈折感のあるメロディが素晴らしい曲。続くボーナス・トラック june は前作収録曲のライヴ・ヴァージョン、2008年のデビュー25周年を記念したライヴで40名のビッグ・バンドを従えて収録した名バラードだ。ノルウェー+英国人ヴォーカリストという前作からのバンド編成を機に、ronni le tekro が編み出すマジカルなメロディを toni mills が中音域で歌うという展開に変化した tnt だが、全てのクオリティが非常に高く、heavy metal, hard rock のフィールド上に置いておくには勿体無い感じがする。メタル・ファン以外の「ひねくれポップ」好きのリスナーにも聴いて貰う機会があれば良いのだが...

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bob catley - immortal
magnum のヴォーカリスト bob catley の6枚目のソロ・アルバム。2002年に復活した magnum と並行してソロ活動を続ける bob catley の今作でのパートナーは、primal fear に加入し活動の幅を広げたセッション・ギタリストで、last tribe、allen-lande、starbreaker などでの活動で知られる magnus karlsson だ。bob catley のソロ活動は、3作目の middle earth までは ten の gary hughes とのコラボレーションが素晴らしかったが、以降の4作目では paul hodson(ten)、5作目は vince o'reagan と、ここのところ右腕的存在を作品毎に変えているのが最近の bob catley のソロ作品の特徴だ。今回の magnus karlsson の起用はちょっと危険な香りがしていた。magnus karlsson が大きく関わる事で last tribe や starbreaker に似た所謂 magnus節のような、他の magnus が手掛けた作品と似たり寄ったりの作品になるのでは...と思ったからだ。しかし聴いて一安心。ギターが本職の magnus karlsson は作曲&キーボードでの参加、ギター&ベースを弾くのはプロデュースも手掛ける pink cream69 の dennis ward という何やら変則的な編成だ。更にもう一人のギタリストとして、これまた pink cream69 の uwe reitenauer、そしてテクニカルな技を披露するドラムは元elegy の dirk bruinenberg という強力な布陣だ。超一流のミュージシャン達を従えた英国紳士 bob catley は「ブリティッシュ・ロックの誇り」が感じ取られる堂々たる歌唱を披露していて、相変わらずの説得力のあるヴォーカルには恐れ入る。60歳を過ぎてもなお張りのある素晴らしい歌声に感動だ。 楽曲の中には「magnus karlsson が作りましたね...」と感じるメロディ・ラインもあるが、magnum 的な雰囲気が全体的に感じられてとても良い。

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dark moor - autumnal
スペインのシンフォニック・メタル・バンド、dark moor の2007年のコンセプト・アルバム tarot に続く通算7作目。ヴォーカリストが女性の Elisa C.Martin だったのは遠い昔の事、後任の男性ヴォーカリスト alfred romero は、2003年の dark moor 以降、これで4枚のオリジナル作品のヴォーカリストを務めたことになり、バンドの顔としての存在感を増し続けている。前作 tarot の the moon での beethoven の「月光」「運命」の引用に続き、今作のオープニングでは tchaikovsky の「白鳥の湖」を8分もの長さで大胆にもカヴァーしている。クラシック音楽への傾倒度は前作以上で、オーケストラ・サウンドの依存度が高まり、更に女性ヴォーカリスト itea benedicto をフィーチャーし、オペラチックな展開も聴かれる。2曲目の on the hill of dreams は alfred romero のハスキーな歌声をフィーチャーしたゴシックっぽく&ミステリアスな楽曲。続く phantom queen はオープニングのストリングスの音色に誘われるアップ・テンポでキャッチーな曲で現在の dark moor のスタイルを凝縮したような佳曲だ。4曲目はミッド・テンポな曲、コーラス部分でのソプラノ・ヴォイス&クワイアの導入が聴き所で、オペラチックな展開も素晴らしい。5曲目の faustus でもクワイアを導入、アップ・テンポでスリリングな曲調だ。後半もシンフォニック&パワフルな楽曲が続き、最後の曲 fallen leaves waltz はタイトル通りのワルツで、オーケストラが主役の楽曲だ。バンドのメンバーはキーボードを含まない4人編成だが、ギタリストで作曲&オーケストラのアレンジを手掛ける enrik garcia と、バンドのエンジニアを長年務める luigi stefanini の2人のサウンドに対する貢献度がとても高く、彼らが目指しているヘヴィ・メタルとクラシック音楽との融合が見事に成し遂げられている。シンフォニックになりすぎて、(意図的なのかも知れないが)ギター・パートの主張が余り感じられないのが残念だ。

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royal hunt - collision course paradox Ⅱ
2005年の前作 paper blood 以来2年8ヶ月振りとなる royal hunt の通算9枚目となるオリジナル・アルバム。2006年にその名の通りの「2006」というライヴ cd & dvd をリリースしたその後、3代目ヴォーカリストとして約7年間在籍し、不動の地位を築いていた john west がバンドから脱退。後任シンガーとして迎えられたのは yngwie malmsteen, ring of fire の mark boals だった。新メンバー mark boals という新たな表現者を得た royal hunt が今回、我々の手元に届けてくれた作品は、彼らの多くの優秀な作品の中でも特に高い評価を得ている paradox の続編で「名盤よ再び」というバンドの意気込みが伺える。オープニングを飾る s.e.~イントロで期待感を高め、mark boals のヴォーカルが入り、ミッドテンポで静寂を保ちつつ、ベース&ギターが加わり、除々にバンド・サウンドと化し、ストリングス系のキーボード&ドラムのテンポがダブル・テンポになり...という必殺の royal hunt パターンでこのアルバムの幕は開く。この1曲目の principles of paradox となだれ込むように続く the first rock を聴いて、本作は paradox に匹敵する「名盤」になると一発で確信した。ピアノの連打で始まる3曲目の exit wound もまたファン必殺の典型的な royal hunt 的楽曲で、これ以降の楽曲も、鍵盤を操る andre andersen の音楽的才能をネオ・クラシカル・メタル、プログレッシヴ・メタル、メロディック・パワー・メタルというフォーマットに変換したハイ・レヴェルな楽曲が続く。オペラの楽曲も歌いこなすという歴代ヴォーカリストの中でも飛び抜けた才能を持つ mark boals を得た royal hunt はこの才能有るヴォーカリストと今後もコラボレーションを続け、多くの名盤を世に残して欲しいと思う。uli jon roth とのツアーが以前から決まっていたらしく、royal hunt の地元デンマークでの公演などを欠場したそうだが(何と mats levin が代役を務めたそうだ!)、ココでバンド内で亀裂が生まれることなく、早く次のアルバムの制作に突入して欲しいと祈るばかりだ。

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alex beyrodt's voodoo circle
silent force の人気ギタリスト alex beyrodt がフェンダー・ストラトキャスター&様式美に拘ったバンドを始動させた。その名も voodoo circle、フロントに pink cream 69 の david readman を置き、alex も在籍していた sinner、primal fear でお馴染みの mat sinner(b)、simple minds, gary moore との活動で知られる mel gaynor (dr)、そして liquidhome というバンドを率いる他、セッション・プレイヤーとしてドイツを基点に多方面で活躍する jimmy kresic (key)という5人が放射する音は、典型的なネオクラシカル・メタルだ。このアルバムを最初に聴いて感じた事は「何てストラトの音が良いんだろう!」と言うこと。アートワークにも登場させるほど、彼 alex beyrodt のギターに対する愛情が聴いていて伝わってくるような素敵な音色をアルバム全編で聴かせている。また主役に負けじと存在感を示す david readman の安定した歌唱もこの作品のハイライトのひとつだ。ギタリスト主導のアルバムという事を全く気にしていないような、david readman らしい歌い方で、時折 david coverdale を彷彿させる堂々たる歌いっぷりだ。楽曲は rainbow や whitesnake が00年代に甦ったような「歌心」のあるネオクラシクカル・メタルで、ギター・リフ v.s. ハモンド・オルガン、ハイ・トーンな熱唱 v.s. マジカルなギター・ソロなど、プレイヤー同士の触発しそうなスリリングな展開が堪らないほど良い。もし alex beyrodt が今の whitesnake に参加したいのなら、絶対にこのアルバムを david coverdale に届けるべきだ。

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eclipse - are you ready to rock
スウェーデン、ストックホルムで活動を続けるメロディック・ロック・バンド、eclipse の約4年ぶりのサード・アルバム。erik martensson(vo,g,b)、magnus henriksson(g)以外のメンバーは一新され、johan berlin(key)、robban back(dr)がバンドに新加入している。聴いて最初に気付くのが、この3作目のアルバム・タイトル are you ready to rock が示す通り、セカンド・アルバム second to none までの aor 路線と決別したハード・ロック・アルバムに仕上がっているということ。1曲目の breaking my heart again は john sykes が弾くwhitesnake の"bad boys"を彷彿させる正に"are you ready to rock"なナンバー。続く hometown calling は同じスウェーデンのバンド talisman にも通じる「うねり」のある曲。3曲目 to mend a broken heart は哀愁感漂うコーラスが印象的なメロディックな曲、treat を力強くした感じだ。4曲目以降もアップ・テンポでパワフルなナンバーが続き「コイツらホントに路線変更したな」と思わせる。whitesnake、thunder、firehouse、talisman、damned nation、wig wam などなどの「美味しいところ」を程よく摘まんで完成させたような、キャッチー、パワフル&スピーディーな展開で、良質な楽曲を連発している。erik martensson と magnus henriksson コンビによる楽曲の質はどの曲もハイ・レヴェル。今風な whitesnake を聴きたい! と言う人にオススメな作品。

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hibria - the skull collectors
hibria は正統派メタルの救世主か? 答えは yes!!! である。2004年に defying the rules で南米はブラジル南部、リオグランデ・ド・スル州ポルト・アレグレから彗星の如く現れた hibria がドラマーのみが交代し4年もの歳月の後にドロップした作品がこのセカンド・アルバム the skull collectors だ。アルバムを聴き始める前に先ず構えろ! cd のプレイ開始とともに彼らが仕掛けた罠が待っている。何事も「掴みが肝心」とよく言うが、1曲目の tiger punch のインパクトが凄い!(凄いとしか言いようが無い!)オープニングを飾るに相応しいファスト&ヘヴィな楽曲でコーラス部分の「ダイガー~パンチ!」というフレーズに惹かれてしまう。前作もそうだったが、このバンドは先ずヴォーカルが素晴らしい! 表現力を無限に広げるような艶のあるハイ・トーン・ヴォイスの持ち主 iuri sanson のヴォーカルは hibria というバンドを更に高いポジションに押し上げる重要な役割を果たしている。彼 iuri の才能無くして、このバンドの「凄さ」は語れないと断言できる。またフレット上を縦横無尽に駆け巡るようなベースも印象的だ。ボトム部分で marco panichi(b) が示す存在感も是非見逃さないで欲しい。押しの一手&攻撃的な楽曲のオン・パレードで聴いてて疲れる場合もあるが、突っ走りながら一気に聴き通したいアルバムだ。待ちわびたファン(私)は聴いて一安心、前作と基本路線を変えることなく、正統派メタルに拘ったサウンドで勝負に挑む姿勢が潔くて気持ちいい。あとは待望の初来日を待つのみ、ライヴで「ダイガー~パンチ!」の大合唱を!!

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shadowman - ghost in the mirror
fm のフロントマンを長く務めた steve overland を中心に heartland のギタリスト steve morris、thunder のリズム・セクションである chris childs(b)、harry james(dr)、10cc や sad cafe での活動で知られる steve millington(key) の5人からなるブリティッシュ・ハード・ロック・プロジェクト shadowman の通算3作目。プロデューサーは steve morris で、helloween を手掛けた事でお馴染みの tommy hansen がミックスを担当し、分厚く迫力の有る音像を作っている。伝統的な英国ロックの香りが漂う steve overland のソウルフルな歌声は味わい深いというか、聴いていて安心できますね。バックの演奏はモロに rainbow のような様式美メタル。ギター・リフが! キーボードのバッキングが! ギター・ソロが! キーボード・ソロが! ...と、何処をとっても「様式美メタル」なのが良いです。heartland では melodic rock のお手本的サウンドを表現しているが、此処での steve morris のギターは blackmore の如くクラシカルで魂込めて弾いています。あんた達は rainbow かい? と突っ込みたくなるような序盤から中盤の5曲目 fire and ice、6曲目の keeper of my heart、7曲目の i've been wrong before は aor 風でじっくり聴かせる展開へと変化、後半は豪快というかダイナミックな感じのパワフルな楽曲で聴くものを楽しませてくれる...という内容で一気に最後まで(飽きずに)聴ける作品だ。

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eden's curse - the second coming
ec2007年の8月に日本でデビュー・アルバム eden's curse をリリースし良質のメロディック・メタルを提示した eden's curse のセカンド・アルバムが早くも登場。1作目と2作目の間に acoustic e.p. をリリースした彼ら、なかなか早いリリース・ペースだ。スコットランド出身で元cry havoc のベーシスト paul logue と米国生まれのヴォーカリストの michael eden との出会いがバンドの発端となり、英国、ドイツ人のメンバーを加えたという多国籍なメドディック・メタル・バンドがこの eden's curse、前作同様に良質&メロディックな楽曲を揃え、力強い高音域で歌う michael eden が強い存在感を示すというスタイルがとても素晴ら
しい。thunder の danny bowes の声を高めにしたような michael eden の表現力豊かな歌声がバンドの聴き所で、彼のような素晴らしいヴォーカリストがいる限りはこのバンドの今後は安泰だなと思う。全での作曲を手掛けるバンド・マスター paul logue の作曲能力も素晴らしく、firehouse のような、ついつい一緒に歌ってしまうようなキャッチーでメロディアスな楽曲が続く。そしてバンド・サウンドに力強さを加えるのがギタリストの torsten koehne(demon drive, attack,code of perfection)だ。彼がバンドの中で「自由」に弾きまくることで、全体的にハードな印象をリスナーに与えているのだと思う。彼のはみ出しそうなテクニカルなギター・ソロも作品のハイライトの1つと言えるだろう。またしてもハイ・レヴェルな作品をドロップした eden's curse なのだが、5人のメンバー中の4人がスキン・ヘッド(もしくは丸刈り)というのが見ていて笑ってしまう。。。

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evil masquerade - fade to black
em90年代に moahni moahna を結成、00年代は wuthering heights に加入したことで知られる henrik flyman 率いる evil masquarade の4作目。セカンドまでは royal hunt の初代ヴォーカリスト henrik brockmann が歌ったが脱退、後任として3作目 third act からは time requiem や firewind でも歌っている apollo papathanasio がバンドに加入。前作から apollo が加入したことで、メジャー・バンドっぽい変化があるのかと思ったが、基本的には henrik flyman の趣味を反映した古典的なネオクラシカル・メタルを引続き展開している。今作 fade to black ではドラム&ベースも交代(ベースは therion の johan niemann)していて henrik flyman の独裁バンドなのかな...と思うのだが実際どうなんだろう。毎度のお楽しみのゲスト・プレイヤーは rainbow に在籍したことで知られる tony carey が参加、1曲目の lights out でキーボード・ソロを披露している。アルバムの内容はというと、dio 在籍時の rainbow の音世界を今風にパワフルにアレンジした感じの劇的な様式美メタル。これでもかという程にネオクラシカルなフレーズが縦横無尽に空間を飛び交っている。聴いていて「落ち着かない」のが難点ではあるが、2曲目~6曲目の3分台の尺の中で色々なネタを詰め込もうとする henrik flyman のサービス精神は旺盛だ。apollo papathanasio の歌はバックの濃い~いネオクラシカル・スタイルに呼応するように、ronnie james dio を想像させる力強いヴォーカルに挑んでいる。

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jimi jamison - crossroads moment
アメリカのロック・バンド survivor の主要メンバーと言えば、創設時からのギタリスト frankie sullivan、eye of the tiger を唄った dave bickler、キーボード&ギターの jim petrik、dave の後任として加入した jimi jamison の4人だ。本家 survivor は2008年現在 frankie sullivan を中心に、80年代前半に在籍していたドラマー marc droubay、michael schenker のヴォーカリストとして知られる robin mcauley が参加し活動しているが、本家を揺るがしかねない「限りなく本家に近い」survivor的作品がリリースされた。2006年の reach 発表後 survivor を脱退した jimi jamison が pride of lions で良質のメロディック・ロック作品を放ち続ける jim petrik の強力なサポートを得て完成させた作品がこの crossroads moment だ。jimi jamison のソロ作品は1991年に rock hard、1999年に empires (jimi jamison's survivor名義)の2作品があり、本作が3枚目の作品。レコーディングには mike aquino(g)、klem hayes(b)、ed breckenfeld(dr)の pride of lions のバック・ミュージシャンが参加。そしてサウンドの要である jim petrik がキーボードとギター&全収録曲を書き下ろしている。pride of lions のヴォーカル toby hitchcock が得意とするハイ・トーンは聴けないものの、さすがは voice of survivor !! jim が作ったメロディアスな楽曲に充分に応え素晴らしい歌唱を披露している。楽曲は pride of lions よりも cool さを増したような、やや落ち着いた感じの良質な aor だ。robin mcauley をフィーチャーした今の survivor がどんな音を出すのかは知らないが、80年代~90年代の黄金期の survivor に近いのは多分コッチ(jamison/petrik)だろう。辞めた人たちの方が本家よりも本家らしい...そんな作品だ。

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last autumn's dream - dreamcatcher
スウェーデンが誇る天才メロディ・メイカー mikael erlandsson と、元 fair warning のギタリスト andy malecek を中心とするメロディック・ロック・バンド last autumn's dream の6作目が完成。毎年12月に新作を日本のリスナーに届けてくれる「冬の風物詩」的作品が今年も無事リリースされた。前々作頃から andy malecek の存在感が薄れ、スウェーデン陣営の方が幅を利かせているような。。。本作 dreamcatcher ではギターの一部をmartin krolund(gypsy rose), sayit dolen という2人のゲスト・ミュージシャンが弾いていたりしていて、なにやら不安だなぁ。肝心の中身はマイナー・キーの哀愁を誘うメロディが素晴らしい作品。彼らのスタイルも今となっては変わりようが無いですね。1曲目は「序曲」的なイントロ、続く2曲目 one by one は mikael erlandsson の力を振り絞るようなハイ・トーンが印象的なドラマチックなナンバー、そして2曲目が終わり間髪を入れずドラマー jamie borger 作の3曲目の hold on to my heart がスタート、ちょっと bon jovi 風で良い、jamie の作曲面での貢献度は本作でも高いですね。続く frozen flower は fair warning っぽいミディアム・テンポな曲。5曲目の silent dream は mikael erlandsson が得意とするピアノ弾き語り系のヨーロピアン・ポップ的な秀曲。次の alarm ではラップに挑戦する mikael? だが、余りクールではない(曲はアップテンポで良いのだが)。never faraway はミディアムで壮大な曲。次の hello, hello, hello はいい曲だと思ったら new england の曲のカヴァーだった。9曲目の your kind of loving は又しても bon jovi 風、とはいえ last autumn's dream そのものな楽曲ですが... the last to know はハモンド・オルガンが鳴り響くイントロから joe lynn turner 在籍時の rainbow のような曲調へ。終盤の11曲目 when love strikes down では mikael の高音がキツそうだな。who needs love は次第に盛り上がっていくナンバー。me & you も joe lynn turner が歌いたそうな曲。ラストを締め括る when my love has left your heart は再びピアノ弾き語りがベースとなったドラマチックな曲。しっとりと終わります。...と言う感じでクオリティの高い楽曲が並び、ココと言うところで andy の情感のこもったギター・ソロが炸裂するという基本パターンが今作でも守られていて「好きな人には堪らなく良い」安心な1枚。唯一の難点はシンバルの音が歪んで潰れたように聴こえる所。生の音を忠実に録って欲しかったです。

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