melodicrock review
melodic な rock, heavy metal, punk etc. 気に入ったcd のレビューを日々綴っていこうと思ってます!
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the all-american rejects - when the world comes down
2003年のスマッシュ・ヒット swing swing で鮮烈なデビューを飾った the all-american rejects も早くも3作目のアルバムをリリース。彼らは the get up kids を擁していた doghouse records からデビューしたこともあってか emo で括られることが多いが、根底にあるのは pop なメロディ。emo と呼ばれるよりも、power pop band と呼ばれたいバンドだ。超キャッチーな ♪swing swing swing ~ というコーラスとともにデビューした頃は weezer などのパワー・ポップ・ファンのハートをガッチリと掴んだと思うが、彼らも徐々に大人になったというか、前作 move along そして本作 when the world comes down とアルバム・リリースを重ねるごとに「アメリカン・ロック色」を強めていると思う。when the world comes down というタイトルの本作、プロデュース、エンジニア&ミックスを手掛けたのは third eye blind、smash mouth、good charlotte、the lostprophets などを手掛けた eric valentine で、レコーディングは eric 所有のロスアンゼルスにある barefoot recording で行われた。(因みに此処のスタジオで good charlotte の the young and hopeless、や the lostprophets の start something という名盤が生まれている。) オープニングの i wanna はコーラス部分の ♪i wanna i wanna i wanna touch you~ の切なさがグッとくるアップ・テンポでキャッチーな楽曲。続く fallin' apart は come on eileen が元ネタかと思わせる、イントロでのストリングス使いが効果的なポップ・ソング、80年代風で上品な感じを出しつつもコーラス部分でのパワフルなリズムが心地良い。3曲目の damn girl は軽めのギター・リフが印象に残る軽めの曲、tyson ritter の上ずり気味の声が good!! 先行シングルになった4曲目の gives you hell はローファイ・アンセムようなシンガロングな曲、p.v.も面白い。5曲目 mona lisa はアコースティック・ギターでの弾き語りの曲、ちょっとスロウ・ダウン。6曲目の breakin' は goo goo dolls 風のドラマチックな曲、アメリカン・ロックっぽさ全開の曲だ。続く another heart calls には女性オルタナ・フォーク・デュオ catherine と allison 姉妹の the pierces が参加、コケティッシュな魅力を発している。ヘヴィな8曲目の real world は tyson ritter の切羽詰った感の出た歌声がイイ。次の back to me はパワー・バラード。10曲目の believe は切れ味爽快なパワー・ポップ・ナンバー、ちょっとcheap trick 風味だ。締め括りの the wind blows は名残惜しそうな感じのミッド・テンポな曲。そして全11曲が終わって30秒後にジャスト3分の「隠しトラック」でもってアルバムの幕は閉じる。emo と呼ばれる power pop バンドだが、彼らの目指す所はもっと上にありそうな......これから先、アルバムを出すにつれ成長し、ビッグなアメリカン・ロック・バンドとしてシーンに君臨しそうな、そんな予感がする。

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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

edguy - tinnitus sanctus
メロディック・メタル界のニュー・リーダーと呼ばれて久しい tobias sammet 率いる edguy の通算8作目のアルバム。2008年の tobias sammet は自身のロック・プロジェクト avantasia のリリース&それに伴う日本を含むツアーもあり、とても忙しい日々を過ごしていたと思うのだが、11月に edguy としての新作をリリースした...凄い男だ。アルバム・タイトルが tinnitus sanctus ・・・「聖なる耳鳴り」? アルバムのアートワークも耳から流血している... cool なアートワークに聴く前から期待は高まる。edguy と言えば helloween のフォロアー的な、メロスピ/メロパワの旗手として人気を集めていたが、前々作の hellfire club はヴォーカリスト tobias sammet の才能が開花したメタル・アルバム、前作 rocket ride はビッグなハード・ロックの領域へ踏み込んだ作風へと、バンドは成長から成熟へと変化を遂げていた。本作 tinnitus sanctus を一聴して感じたのは「楽曲が充実している」ということ、広い意味での「正統派ハード・ロック/ヘヴィ・メタル」というスタイルと真正面から向かい合った楽曲が聴ける優秀な作品だ。本当に収録曲はどれも佳曲揃い。オープニングの ministry of saints は p.v.も作ったリード曲、重いギターリフが印象的。2曲目 sex fire religion はミッド・テンポのラフな曲、コーラス部分の大合唱はライヴでのハイライトになりそう。続く the pride of creation はファスト・ナンバー、helloween 風ヴァースから meat loaf 的なコーラスへ突入するところが可笑しいポップな曲。4曲目 nine lives はロック・アンセム風なミッド・テンポ&ミステリアスな楽曲。wake up dreaming black はモダン・ロックで少しダークな雰囲気。dragonfly はミッド~スロウな楽曲、クワイアの大合唱がとてつもなく素晴らしい。7曲目 thorn without a rose は劇的で情熱的なバラード、tobias sammet のヴォーカリストとしての魅力が全開だ。終盤のハイライト、9-2-9 はポップな歌メロが印象的、多少の湿り気は残るが、アメリカン・ロック的な広がりを感じる曲。9曲目の speedhoven はアップテンポでハモンド・オルガンの音色が鳴り響く7分43秒の長尺曲。ラストの dead or rock はブギーなノリの"ハード・ロック"だ。ボーナス・トラック aren't you a little pervert too? は力を抜いたテンポの良いブルーグラス風の小曲、ボーナス・トラックになるが為の楽曲のようだ。若くしてメロディック・メタルの頂点を極めた edguy は、heavy metal & hard rock という広い領域へ飛び出し、そのフィールドおいても頂点に到達しそうな「貪欲な意気込み」をアルバム全体を聴いていると感じてしまう。彼らの目標はまだまだ先のところにあるのだろう、次作以降も更なる進化が期待できそうだ!

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

from the inside - visions
long hair がトレード・マークのヴォーカリスト danny vaughn をフィーチャーしたプロジェクト、from the inside の2004年の作品(same title)に次ぐセカンド・アルバム。前作ではカントリー・シンガー leanne rimes の "suddenly"、カナダの女性シンガー amanda marshall の "beatiful goodbye" のカヴァーを含むメロディアスな内容で tyketto や vaughn のファンをも唸らせたと思うが、本作はベースの他プロデュースなどの制作に大いに関わるイタリア人 fabrizio grossi(starbreaker、over the edge)、キーボードの eric ragno(china blue) & danny vaughn による楽曲と、イギリス人の双子のソングライター・チームの james martin と tom martin による楽曲が約半々という構成になっている。今作も「上手いヴォーカリストが質の高い楽曲を歌う」というコンセプトが踏襲されていると思うが、前作以上に「質の高い楽曲」が揃っている。grossi/ragno/vaughn チームの楽曲も良いのだが、james&tom のペンによる楽曲も素晴らしい。双方の作曲センスの良い部分を活かしつつ、ソリッドな演奏&良質なメロディを歌うのに適した表現力豊かな分厚いヴォーカルが加わるという展開に、このプロジェクトの非凡さを感じる。アルバムはアップ・テンポでポジティヴな grossi/ragno/vaughn の曲 light years で始まり、続く making waves は感傷的だけれどもあくまでもメロディックな曲、3曲目の if it's not love は james&tom martin の曲、典型的な aor バラードだ。4曲目の listen to your heart も james&tom による曲、pride of lions にも通じる情感が込められた曲だ。続く5曲目の love is no stranger だけが joey carbone の曲でパワー・バラードだ。続く 21st century は再び james&tom の曲で bon jovi タイプの曲だ。james&tom の曲は続き days of hunger は journey 風の爽やか系。8曲目のタイトル曲 vision は grossi/ragno/vaughn チームの楽曲......リラックスした雰囲気物の曲だが、ちょっと平凡な感じかな...... パワフル系の9曲目 moment to moment も grossi/ragno/vaughn の曲、1980年代のフレイバーを感じさせる。10曲目のone more night in heaven は james&tom の曲で再び pride of lions というかsurvivor タイプのメロウな曲だ。続く push me off は grossi/ragno/vaughn の曲、fergie frederiksen が歌っても良いかなと思う「爽快&健全な」曲。本編ラストの telemetry も grossi/ragno/vaughn の曲で、締めに相応しいアメリカン・ロックな明るい曲だ。(ボーナス・トラックは if it's not love のアコースティック・ヴァージョン)アルバムの主役は言うまでも無く danny vaughn の表現力豊かな歌声だが、良い曲をたくさん揃えた作品として評価は高いと思う、また質の高い楽曲群を最高のサウンドに仕上げたプレイヤー達もホントに良い仕事をしている、特別に目立つプレイはないが、journey、toto、survivor、などの名門バンドの演奏の如くメロディアスでアメリカン・ハードな音像を作り上げている。frontiers records 得意のヴォーカリスト主体の企画アルバムか......と侮って聴かないままだと勿体無いですよ!!

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

dignity - project destiny
オーストリアとスウェーデンの混成バンドとして2006年に結成、2008年に grave digger、korpiklaani などを擁する napalm records よりデビューを果たしたdignity はシンフォニック・メタル・バンドとして有名な元 edenbridge のドラマー roland navratil と、同じく edenbridge にキーボード奏者として参加した frank pitters の2人によって結成されたメロディック・メタル・バンドだ。創設者の2人のあとに合流したのは martin mayr(g) と john boy bastard(b) のアックス・メン、そして最後に加入したのがスウェーデンの dreamland のヴォーカリスト、jake e だ。edenbridge のキーボード奏者が結成したバンドということで想像していたのは、シンフォニックな音だが、基本的にはストレートなメロディック・メタルだなというのが第一印象。ヴォーカルの jake e は力めば力むほど、europe の joey tempest に似ているので、懐かしの北欧メタルという雰囲気も味わえる。サウンド的には、キーボード満載の tnt、あっさり風味の royal hunt という感じで、あくまでもヴォーカルのメロディを重視したヨーロピアン・メロディック・メタルというスタイルを貫いている。迫力のある大合唱で始まる1曲目のタイトル・トラック project destiny はドラマーが打つリズムとギター・リフとの絡みが面白い曲、2曲目の arrogance and rapture はハード・ロッキンなイントロから哀愁感が滲み出る歌メロへの流れが素晴らしい europe タイプの曲。続く cry in despair は tnt にも通じる北欧風、アイデア豊富なバンドと思わせる曲だ。4曲目の dreams never die は少しクール・ダウンしたメロディックな曲、そう言えば supreme majesty というバンドがいたよね......と思わせる曲。飛べ!高く!と歌う icarus はroyal hunt 風でd.c. cooper が歌いそうな感じ。6曲目のinner circles sympathy はマイナー調でドラマティカルな曲。次の the edge of blade はアップテンポでストレートなリフがカッコよいナンバー、アルバム中の良いアクセントになっている。8曲目のinner demons は自己の内面を歌ったファスト・チューン。ラストのdon't pay the ferryman は chris de burgh 1982年のスマッシュ・ヒット曲のカヴァー、ボーナス・トラックは2曲目のkaraoke version だ。全くの新人というわけではない彼らだが、デビュー作品でここまで出来上がっているのは大したもの、後は決め手となるキラー・チューン1曲が欲しかった......なので次作に大いに期待!!

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

china blue - twilight of destiny
china blue はロスアンゼルスに住む、とても多忙なキーボード・プレイヤー eric ragno (takara、vox tempus david readman etc.)の長年の夢が実現した作品。eric ragno 自身の言葉を借りると"this album was a new start and a tribute to my roots"とある。1980年代の後半から、この china blue のバンド構想があったそうで、eric ragno が tom gasbarro というヴォーカリストと曲を作り始めたのが1988年~1989年頃で、その後もドイツのギタリスト michael riesenbeck(alibi, phil vincent) と制作を続けたそうだ。2008年の年末にリリースされた twilight of destiny は eric が語った通り、彼の歴史そのものを1枚の作品として表現したもので、その完成を実現&祝福すべく、多くの実力のあるミュージシャンがレコーディングに参加した。ヴォーカルは shy を辞めて tnt に加入した tony mills、2008年のtony のソロ・アルバム vital designs に eric ragno は参加している。ギタリストは josh ramos(the storm, hardline) で、2008年リリースの ramos/hugo にも eric ragno は参加していた。ドラマー zane peterson は malicious のメンバーで pamela moore、ralf scheepers をフィーチャーした solna にも(eric ragno と一緒に)参加している。ベースはプログレッシヴ・メタル・バンド ice age に参加していた doug odell だ。実力派ミュージシャン達が参加した twilight od destiny は tony mills のハイ・トーンを生かした叙情的なメロディック・ロック&メタルで、tony mills は現在の tnt ではなく shy 時代の tony mills に戻ったかのような素晴らしい歌声を響かせている。

1曲目の what do you need but love は shy そのもののような哀愁感に浸れる楽曲、ここでの eric の包み込むようなウェットなキーボードの音がとても良い。2曲目の i feel like dying はプログレッシヴ・ハードなムード満載のドラマチックな曲、josh ramos がギター・リフを刻み始めると journey を思い出してしまう。続く changing ways は shy が演ってもおかしくないような曲、キーボード・ソロ~ギター・ソロへの流れが素晴らしい。4曲目も shy、5曲目は journey という風に、聴き進むにつれて、journey と shy を上手くミックスしたような感じの曲が続くのに気付いた。6曲目 crimes は孤独感がありミステリアスな aor ソング。続く passions も悲しげでスロウな aor ソング、josh のメロウなギター・ソロが冴える。8曲目の moving on はミッド・テンポな曲。タイトル曲 twilight of destiny はピアノの響きとギターが心地よい1分半の短いインタールードで、ギター&キーボードにヴォーカルのみが加わり10曲目のlost に続く。11曲目はフックの効いたハードなナンバーで最後の盛り上がりを見せ、josh ramos をフィーチャーしたインスト a last goodbye でアルバムは静かに幕を閉じる。

キーボード奏者がメインのアルバムだが、tony mills の個性が出る所では shy、josh ramos が弾けば弾くほど journey のように聴こえてしまうのが面白い。これ程までに素晴らしいメロディック・ロック&メタル作品を構想以来20年という歳月の後に遂にリリースすることが出来た eric ragno 氏に"おめでとう!!"と祝福してあげたい気分だ。

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robert berry - the dividing line
サン・フランシスコのマルチ・インストゥルメンタリスト&ヴォーカリスト、robert berry の5作目となるソロ・アルバム。(2006年に prime cuts という magna carta レーベルからの編集盤のリリースがあったが...) 前回リリースの作品は1996年の takin' it back になるので約12年ぶりのソロ作品になる。robert berry の名前が世に知れたのは el&p の keith emerson と carl palmer と組んだ 3 のアルバム to the power of three だろう。その後の彼は max bacon 脱退後の gtr に加入したり、alan fitzgerald、david lauser、gary phil らのベイ・エリアのミュージシャンと組んだ alliance に加入したりと、常にメロディック・ロックのシーンの中で活躍し続けている印象がある。本作 the dividing line は全ての楽器を robert berry 自身が演奏(david lauser と gary phil は1曲のみのゲスト参加)している。アルバム収録曲は styx、kansas、boston などのアメリカン・ハード・ロック、プログレッシヴ・ハード・ロックの偉大なバンド達にも通じるポップなメロディを軸に、ダイナミック&テクニカルな演奏で聴く人達を古き良き時代の「メロディアス・ハード」の世界へと誘ってくれる。タイトル曲でオープニング・ナンバーの the dividing line は foreigner、2曲目の one good man は tommy shaw をフィーチャーした styx、5曲目の this life は journey というように「おぉ、コレはxxxxxxに似ている!」と発見するのも楽しい聴き方だ。2008年の新作にしては、テープに録音したようなレトロな音質で(コレはコレで趣きが有って良いと思うが...)、音量がマックスになる所で高音部分が歪んでしまうのがなんとも残念だが、楽曲のレヴェルが高すぎるので許せる。「人生を前向きに生きていこうよ」というポジティヴは彼のメッセージを感じつつ聴き込みたい......そんな作品だ。

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tesla - forever more
カリフォルニア州サクラメントで結成された tesla は1986年にデビュー、90年代後半に長期の活動休止時期はあったものの2000年以降に復活、2004年の再結成後のオリジナル・アルバム into the now に続くスタジオ作品が本作 forever more だ。オリジナル・メンバーで復活した前作のラインナップから、ギターの tommy skeoch が家庭の事情で脱退、tesla のファンという若手ギタリスト dave rude が tommy skeoch に替わってバンドに加入している。この最新作 forever more は、ハッキリ言って目新しい所は何も無い。でも延々と続くアメリカン・ハード・ロックは聴いていてとても気持ちが良い。kiss や aerosmith がそうであるように tesla というバンド独自のスタイルが各々の楽曲の中で貫かれているという...ただそれだけの事だ。tesla はそれで良いのだ。バンドの最たる特徴である jeff keith の倍音の混ざり具合が良いハスキーな歌声は本作でも絶好調! tommy skeoch が抜けたが、ギター2人のコンビネーションも上々、他のメンバーと比べて10歳以上も若い dave rude は渋いスライド・ギターも披露している。"若さ"の注入も彼の重要な役割か。本作のプロデューサーは1994年の作品 bust a nut 以来の登場となる terry thomas (bad campony、foreigner、giant) で曲作りとミキシングにも参加するというかなりの関わり具合だ。エンジニアは michael rosen が担当、testament、forbidden、sadus など多くのベイエリア・スラッシャー達の作品を手掛けただけあって、荒削りな迫力のある音に仕上げている。音の良いハード・ロック作品としてもオススメの1枚。前作に及ばなかったが、billboard の最高位が33位というのも嬉しい☆頑張れ tesla electric company recordings!!

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sinner - crash & burn
primal fear のベーシストであり、2008年の alex beyrodt's voodoo circle にも参加するなど多忙な matt sinner が自身のsinner のアルバムを完成させた。2007年1月リリースの前作 mask of sanity 以来、約2年ぶりの新作だが、基本路線は前作の延長線上にある終始一貫した thin lizzy tribute のような作風だ。1曲目のタイトル曲 crash & burn は blue murder の we all fall down にソックリなオープニングで面白い。ベースとともにヴォーカルも兼ねる matt sinner の歌声は声を潰した濁声気味の発声で野太さを強調したもので、thin lizzy の phil lynott とは違った魅力を醸しだしている。全体的な演奏も thin lizzy よりもハードな印象で大ヴェテラン・バンドながらパンキッシュな"若さ"も感じられる、ハードな7曲目 fist to face が顕著な例だ。4曲目のイントロのギターはモロに thin lizzy だし、シャッフルの10曲目は the boys are back in town ではないのか??? matt sinner の最近の嗜好が反映した foo fighters 風の until it hurts、butch walker 作で marvelous 3 の曲のカヴァー little head もアルバム全体の流れの中にピッタリとハマっていて良い。thin lizzy の影響を大きく受けたメロディー・ラインは多くのハード・ロック・ファンを魅了するだろう。今後の展開としては、my favorite albums 2008 として disturbed –indestructible、justin currie (del amitri) – what is love for、shinedown – the sound of madness、slipknot – all hope is gone、hinder – take it to the limit を挙げた matt sinner の個人的音楽的趣味を大きく反映させた ポップなパンク or モダン・ロック路線な作品を聴いてみたいと思う。とことんまで thin lizzy を追求したいのなら、john sykes、darren wharton をゲストで呼んで sinner としてのアルバムを作って欲しいと思う。

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paul gilbert & freddie nelson - united states
人気ギタリスト paul gilbert の新プロジェクト。強力なタッグを組むのは同郷(ペンシルヴァニ ア州ピッツバーグ)の知人 freddie nelson だ。freddie nelson と聞いても馴染みが無いのだが、2000年に bipolar という作品をリリースした too tall jones というバンドのギタリスト&ヴォーカリストだった人物だそうだ。こんなところに「逸材」がいたなんて...と思わせる freddie nelson の才能に先ず驚かされる。ヴォーカリストとしての表現力は並大抵ではない、同じ名の偉大なヴォーカリスト freddie mercury にも通じるパフォーマーとしてのセンスの良さを直感的に感じた。この united states というハード・ロック・アルバム、スタジオでのライヴ演奏をそのままCDにパッケージングしたような真空パック的な魅力溢れる内容だ。green-tinted sixties mind のようなノスタルジックな曲 paris hilton look-alike でアルバムは始まり、queen というよりも the darkness のような waste of time、猛進するようなギター・リフが爽快なロック・ナンバー the last rock and roll star で聴く人の体温を一気に上げる。4曲目はゴージャスな bad times good、中盤の5曲目は豪快&ミステリアスなハード・ロック hideaway、6曲目は van halen + queen のような the answer、続く i'm free もqueen風で歌い上げる感じのミッド・テンポ楽曲、pulsar は 体が自然に反応するファンキーなナンバー、9曲目の girl from omaha は the who の影響か... ラストの曲 i'm not addicted は the knack のようなハッピー・チューン。どの楽曲も完成度が高く、paul gilbert のギター・プレイは改めて書くまでもなく、難易度の超高いテクニックを簡単に弾きこなしている姿が目に浮かぶ。paul gilbert のテクニックを再認識できると同時に freddie nelson という未知の才能に出会える良いアルバムだ!

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starbreaker - love's dying wish
2005年の tnt のアルバム all the way to the sun の後、ライヴ作品をリリースし tnt を去った tony harnell が久しぶりにシーンに戻ってきた。2005年リリースの starbreaker に続く第2弾アルバムである約3年ぶりとなるセカンド・アルバム love's dying wish は、前作から引き続きlast tribe、allen/lande、などで多忙なスウェーデンのセッション・ギタリスト magnus karlsson とのコラボレーションが実現したメロディック・メタルの最高峰とも言うべき名盤。前作と比べるとかなり陰鬱に仕上がった感はあるが、magnus karlsson が作るドラマチックなメロディック・メタル・サウンドに乗せた tony harnell の色艶のあるハイ・トーン・ヴォーカルは文句無く素晴らしい。1曲目の end of alone は starbreaker のダーク・サイドな部分を強調した曲。続く evaporate も華やかさを押し殺した叙情的メタル楽曲。タイトル曲 love's dying wish も出口の見えないような暗~い曲。次の unknown superstar はテンションの高いアップ・テンポな曲...でも暗い... その後も starbreaker らしい harnell/karlsson のケミストリーが感じられる高級感の有るメロディック・メタルが続くが tony harnell の趣味なのかダークな曲調が「これでもか」とばかりに続いてゆく。ファースト・アルバムの時の「煌びやかさ」はかなり後退しているので、彼らの変化に驚くファンも多いと思うが、tnt を脱退した tony harnell の今後の活動の主戦場がこの starbreaker ならば、この「ダーク路線」も歓迎、とことんまで演って欲しいと思う。

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